裁判では事実認定には証拠が必要です

わが国の訴訟においては民事事件であれ、刑事事件であれ、証拠裁判主義が採用されています。

地球06                                                                        
証拠裁判主義とは、訴訟上の事実認定は証拠に基づいて行われなければならない、という訴訟上の大原則を指します。
近代法治主義が整備される以前の国家においては、魔女裁判や占いによる裁判など、裁判官個人の心証のみによって、その刑罰が決定される形式が横行していました。
近代国家においては、このことへの反省から、裁判における事実認定はすべて証拠を基礎としなければならないことが原則とされたのです。                                                                                                                                                        

具体的には刑事訴訟法317条が「事実の認定は、証拠による。」と定め、証拠裁判主義を明文化しています。
刑事訴訟においては、証拠を提出し、犯罪事実を証明する責任は検察官にあります。これは、被疑者・被告人はあくまで適正な手続きによってのみ、刑罰に処されるべきという適正手続の原則が憲法31条から導かれる結果、被疑者・被告人において推定無罪の原則が働き、検察官の適正な立証がなされることが必要であるとされることによります。

民事訴訟においては、自己に有利な事実を主張するものが証拠を提出し、その事実を立証しなければならないという証明責任の法理が働きます。”